(c)Phnom Penh Post
政府関係者は4月11日、「大部分の地場企業はコーポレートガバナンス基準がなく、企業情報が不十分なため、投資家や企業が追加の資金調達をする際、大掛かりなデュー・デリジェンス業務を行う必要がある」と話した。
カンボジア証券取引委員会(SECC)の担当責任者は、コーポレートガバナンスに関するセミナーで、「民間企業におけるコーポレートガバナンスの強化は、国の経済成長に不可欠である。上場企業を中心にコーポレートガバナンスの強化を始めている企業もあるが、その数はまだ少ない。カンボジア証券取引所(CSX)の上場企業や銀行には見受けられたが、中小企業の会計報告は透明性を欠いている。コーポレートガバナンスを厳格に実施する企業が増えれば、上場する企業社数を増やすことができる」と述べた。
CSXの市場運営部門担当ディレクターは、「投資家からの信頼を得るため、企業は優れたコーポレートガバナンスを必要としており、上場企業社数と株式市場の成功には強い相関がある」と話し、アクレダ銀行のイン・チャンニーCEOは、「企業と税務当局は明確な財務報告基準と管理体制をもつ必要がある。企業は、パートナーとの良好な関係を構築するためコーポレートガバナンスを保持する必要があり、我々は、透明性を強化し信頼を築くため、融資先企業と協力したい」と語った。