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  • 経済
  • 2017年1月14日
  • カンボジアニュース

世界原油価格の上昇を受け 国内の燃料価格も上昇へ[経済]

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(c)Khmer Times

 商業省は、燃料価格決定メカニズムにより、レギュラーガソリンを1リットルあたり500リエル(約0.12ドル)上昇させると発表した。クメールタイムズ紙が報じた。

 商業省が発表した1月12日から1月21日におけるガソリン価格は、リットル当たり、ハイオクで500リエル上昇の3850リエル(0.95ドル)、レギュラーは450リエル(0.11ドル)上昇の3750リエル(0.93ドル)、ディーゼルは450リエル上昇の3450リエル(0.85ドル)となる。

 前年の世界的な原油価格の高騰を受けて、政府は昨年3月、国内のガソリン小売価格を世界の原油価格に合わせることを発表し、 商業省が毎月1日、11日、21日の10日間ごとにすべての小売店に最新価格を発表している。

 それによると、昨年11月以降ガソリン価格は着実に上昇しており、商業省の広報官は、「新しい価格計算メカニズムは、世界情勢に応じて変動する世界原油価格の影響を受けやすい」と説明し、「私たちは世界の市場価格に従う」と価格上昇に対する不満を払拭したい思いだ。

 タイ系の石油会社PTT(カンボジア)の副社長は、「カンボジアのガソリン価格は国際価格に100%依存しているため上下しやすく、自分たちで価格調整ができない。そのため、ガソリン価格を予測することは難しい」と、1月11日クメール・タイムズ紙に語っている。

 カムコントロールの報告によると、2016年1月~11月におけるカンボジアへの石油輸入量は、2015年の149万トンに比べ2016年は150万トンと1%増加した。しかしガソリン価格は16%下落、ディーゼル価格と石油価格はそれぞれ19%、28%と下落したことにより、昨年11カ月間で輸入された石油価値は、前年の8億5800万ドルに対し、6億1500万ドルとなった。

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