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カンボジア農林水産省によれば、世界経済の上昇とゴム主要輸出国の努力により、一次産品の国際市場価格が1トンあたり2500ドルまで上昇するという。クメールタイムズ紙が報じた。
同省のゴム担当責任者によれば、天然ゴム生産国連合の加盟国のうち、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアの4カ国が価格安定のために輸出を一時停止することで合意した。
同責任者は、「その合意によって自然ゴムの供給量が30万トン減少し、価格上昇に繋がっている。来年のゴム価格は2000~2500ドルまで上昇すると考えている」と述べた。また同氏は、米国を含む世界市場の復活傾向から自然ゴム需要も増加してきていると指摘する。
カンボジアゴム開発協会(Association for Rubber Development in Cambodia)の会長によれば、国際的なゴム供給量減少の要因には天候も考えられるという。
同氏は、「最近の主要ゴム輸出国では天候があまり良くないため、樹液の収穫に支障をきたしている。現在はトンあたり1860ドルだが、主要輸出国4カ国がこのまま輸出を延長し続ければ、価格は安定するか更に上昇する可能性がある」と述べた。一方で同氏は、状況は未だ流動的だと付け加えた。
カンボジア農林水産省の今年9月の発表によれば、カンボジアのゴム輸出量は8万2825トンで前年同期比で約11%増加している。主にモンドルキリ州とラタナキリ州が生産地。
今年9月時点での国内総ゴム栽培面積は40万2310ヘクタールで、政府の2020年までの目標である40万ヘクタールをすでに達成している。