(c)Phnom Penh Post
カンボジアの高級香り米「ロムドゥル」が、2014年までの3年間トップに輝いていた「世界コメ会議」の品評会での最優秀賞の座を惜しくも逃した。プノンペンポスト紙が報じた。
今年の品評会では、ロムドゥルに近い品種のタイ産「ホームマリ」が最優秀賞に輝いた。2位がロムドゥル、3位が米国産ジャポニカ米だった。ロムドゥルは昨年の品評会でも、米国産の香り米「カルロス」にトップの座を譲っている。
カンボジアコメ協会のフン・ラック副会長は20日、「ロムドゥルとホームマリは近い品種のため、審査員にとっては難しい決定だっただろう」とコメントした。
同品評会では今年も主要コメ産出国から50品種以上の香り米が出品され、調理前後の見た目や食感、香り、米粒の長さを審査した。
フン副会長は、「タイは今年の品評会の開催国でもあり、また十分な実績と評価がある。今回の結果には満足しており、我々の香り米が世界コメ会議で品評されることを誇りに思う。今回の結果が、ロムドゥルの販売努力をさらに促進させるだろう」と話した。
カンボジア大手のコメ輸出業者アムル・ライスのソン・サランCEOは今年の結果について、「2位になったが、国内コメ産業にとって素晴らしいことだ」と述べる一方で、「近似品種のある中国やマレーシアなどの新市場への普及は、こちらのコメ価格がより高いため難しいかもしれない」と語った。
また同氏は、「国内コメ産業は現在、インフラ格差や生産コスト高など、競争を妨げるような長期的問題に直面している。業界を支えるための熱意とコミットメントが必要だ」と述べた。
来年の世界コメ会議はカンボジアで開催される予定だ。