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アジア開発銀行(ADB)が9月26日に発表した最新の報告書、2016年版「Asian Development Outlook(アジア開発展望)」では、2016年のカンボジア経済状況について「広く、期待通り」と評価し、経済成長率について0.1%増の7.1%と予測した。ADBのGDP成長率予測は、ベトナム6.3%、タイ3.5%。ラオスの7%を僅かに上回り、近隣諸国の中でカンボジアが最も高い。
ADBのカントリー・ディレクターは、 カンボジアは今年7月に低中所得国(LMICs:Lower Middle Income Countries)の地位に達し、上半期における縫製・製靴業界の輸出は9.4%増と強固であり、カンボジア経済の見通しについて「健全だ」と説明し、「農業部門の緩やかな回復に努めるべきだ」と述べた。
報告書は、今年上半期の輸出額について、前年同期の9.4%から12.3%に増加し、一方輸入額は17%から7.3%に減少したと述べ、国内生産がますます地元需要を満たしていることを示した。また、国内需要と食料価格の上昇、および世界的な原油価格上昇と相まって、今年のインフレ見通しは2.8%、2017年には3.4%にすると見られる。