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7月13日、クメール・タイムズ紙が入手した観光省の年次報告書によると、観光産業において計画不足が経済成長に悪い影響を与え、雇用創出にも影響を受ける可能性があると指摘している。
カンボジアの観光産業は、現在62万人の直接雇用を創出しており、2015年の収益は約30億ドル、2020年には700万人の観光客を誘致し、約50億ドルの収益と100万人の雇用創出が期待されている。
しかし報告書は、観光省が観光産業が成長するための調査・分析を欠いていると指摘しており、省庁間での観光支援や民間企業と連携する戦略が無いと厳しく批判している。
また、外部面では、プノンペンとの直行便の欠如が、観光客誘致の主要な障害であるといい、ASEAN内ではブルネイ、ミャンマー、インドネシアとの直行便が無いほか、インドやロシアからの裕福な観光客がアクセスできないことを指摘した。
加えて、急増する中国人観光客について、カンボジアは飲食や娯楽の水準が低く、中国語に対応する観光ガイドやホテルも不足しているため、ニーズへの準備ができていないことを言及しており、長期滞在を促すサファリパークや国立公園、世界クラスのパフォーマーがいるエンターテイメント施設など、観光スポットやリゾートが無いと述べている。
トーン・コン観光大臣は、「観光開発において、改善の余地がまだある」と述べ、アジア太平洋地域旅行協会(PATA)のカンボジア支部会長は、「民間企業は予算によって制限されており 、我々は政府の支援を必要としている」と話した。