(c)Khmer Times
先週、多くのカンボジアの州で作物を食い荒らすヨトウムシが大量発生した事件について、現在事態が収拾しつつあることを農林水産省が明らかにした。
農林水産大臣ヴェイン・サコン氏がPNNテレビで語ったところによれば、全国で約2万1400ヘクタールもの作物がヨトウムシの被害にあっており、特に大豆への被害が最も大きかったという。そのうち約2000ヘクタールでは水稲、4000ヘクタール以上で大豆、9000ヘクタール以上でキャッサバが生産されていた。
最も被害を受けたのはプレアヴィヒア州で、大豆を生産していた4351ヘクタールの他、現在分かっているだけでキャッサバなどを生産していた約9500ヘクタールが被害を受けた。
クメールタイムズ紙によれば、ヨトウムシによる被害はカンボジア国内の北部と北東部で報告されており、コメ・キャッサバ・大豆・ピーナッツ・スイカが荒らされたという。カンボジアの農業分野では長引いた干ばつによって甚大な影響を受けたばかりで、今年度の生産性に懸念が生じている。
サコン大臣は、今年のコメ生産高に影響が出るだろうと話しており、農林水産省によれば今回被害にあったのは、プレアヴィヒア州、ストゥントレン州、シェムリアップ州、コンポントム州、コンポンチャム州、トボンクムン州、バンテイメンチェイ州、ウドンメンチェイ州、カンポット州。
同省は気候が原因であるとし、平年よりも気温が高いためにヨトウムシが生息しやすい環境になったとしている。