(c)Khmer Times
今月末までにカンボジアの地方1万4073村、全体の68%の農村家屋に電力が供給され、2020年までに全国電力網に全ての村が接続されることが分かったとクメールタイムズ紙が報じた。
カンボジア電力庁長官(EAC)のティ・ノリン氏は、「2020年までにカンボジアは国内供給に十分な電力量を所有し、近隣諸国からの電力購入は補足的なものになるだろう」と語る。
カンボジアでは国民の85%が地方に居住している。国内には化石燃料源がなく、エネルギーの84%以上が薪炭材から調達されている。車両用再充電バッテリーは農村などでラジオやテレビの電源として一般的に利用されている。また、国内には稼働中の水力発電所が7ヶ所あり、他にも水力発電所1ヶ所と石炭火力発電所が1ヶ所建設中だ。
現在、全国電力網におけるキロワット時あたりの価格は800リエルだが、政府は1ヶ月10キロワット時以下の電力使用の場合にはキロワット時480リエルのみの請求としている。
ティ氏によれば、国内全ての発電所が稼動した場合、今年の電力料金レートは800リエルから次第に低下し、翌年には790リエル、翌々年には780リエルにまでなると予測される。
鉱工・エネルギー省大臣のイット・プラン氏によれば、カンボジア政府は地方の電化に優先順位を置いているという。地方における、手が出る価格帯で安定した電力へのアクセスというのは経済発展の重要な要素となる。