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  • 社会
  • 2016年5月26日
  • カンボジアニュース

発展の軋み、開発のための立ち退きを拒否するローカル市場[社会]

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(c)Cambodia Daily

 23日、リバーサイド付近に立地するカンダール・マーケットの高層階ビル建設の噂が流れ、これに反発した商店主達に、都庁の担当者が釈明する事態が発生したとカンボジアデイリー紙が報じている。担当者は「同意なしで開発を進めることはない」と説明した。

 あるパパイヤ売りは「再開発計画は老朽化のための改修計画だと聞いたが信用できない。都庁が営業を継続できる保証として販売権(ライセンス)を与えると言うが、販売権を投資家に買い取られ、最終的に追い出されるのではないか。再開発で高層階ビルが建てられたとしても仕事ができるだろうが、数年後には追い出されるだろう。私たちは高層階ビル開発のアイディアに賛成しない」と語った。

 「老朽化の改修であれば、近くのオールド・マーケットのように共有の屋根を改修し、その費用を商店主達で出し合うという手法と同様の改修をして欲しい」と言う。

 また、ある化粧品売りは「テレビやラジオがインタビューに来た車で開発計画を聞いたが、誰も事前に知らなかった。自治会も事前に何も言ってこなかった」という。

 これに対し、プノンペン都庁のスポークスパーソンは、カンダール・マーケットの再開発計画は確認したが、可能性調査も終わっていないと伝えた。「都庁には老朽化の改修とカンダール・マーケット付近に大量のゴミと交通渋滞の問題があるため、改善するための計画があるだけだ。商店主たちの同意なしでは開発は進めない。今後も、カンダール・マーケットは現状のまま何も変える計画はない。屋台の大きさも場所も変わらない」と語った。

 しかし、他の商店主は都庁の話を聞いても安心していない。先週もクラチェ州のローカルマーケットで放火があり、35ものの屋台が壊されていた。同マーケットの敷地にビルの建設が予定されているという。

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