2014年12月11日
当クリニックではプリベンティブケア(予防歯科)に力を入れています。全口腔診断と最新の予防歯科処置を組み合わせることで、オーラルヘルスを改善し、将来に有益となる治療を行うことを目標に治療に専念しております。予防歯科はプロフェッショナルケアとホームケアの二本柱から成り立っているものですので、ホームケアを成功に導くためのプログラムも用意しております。
また当院では検査とクリーニングに早くても45分、通常でも1時間ほどかかります。最新のデジタルエックス線機器を用いて誤診や診断ミスを防ぎ、将来に有益な治療法を提供することが最善の治療と考えております。
当院の患者様は口腔ケアの大切さを理解されている方が多く、その上で口腔内の微生物学的な知識をつけていただきます。口腔内の微生物が虫歯も歯周病の原因となるためです。
全口腔診断はエックス線で口腔の写真を撮って検査をしたのち、必要な場合は模型をとります。こうすることで口腔内全体の情報が得られ、問題の原因が歯周組織や歯の状態なのか、または噛み合わせなのかが分かります。全体を見て初めて分かることもあるので、まずは全口腔診断をおすすめしています。
オリジナルの歯の大切さ、身体の大切さ、健康を維持していくという考え方に基づき、患者様それぞれの事情を考慮し話し合い、最終的なビジョンに共感をいただきながら治療を進めています。
カンボジアの歯科医療レベルは地方と都市部の差が非常に大きいようです。都市部は選択肢も多いですが、地方の方は土日にプノンペンに来て治療を受ける方も多くいらっしゃいます。
カンボジアは日本の自費治療と比較しても、ほとんどカンボジアの治療費の方が安くすむでしょう。本国と比較して安くて良い治療が受けられるのであればデンタルツーリズムがメジャーになるのもうなづけます。所得が上がり生活が豊かになると、自身の健康について考えるようになります。カンボジアの富裕層は海外との接点も多くあり、海外の医療レベルも知っていますので、健康に対する意識が高いです。
海外旅行保険には歯科治療(特約)が付帯されているものは少ないですが、民間の保険でデンタルケアがカバーされているものもあります。欧米系の保険も歯科治療がカバーされている場合が多いです。また日本人で国民健康保険の加入者であれば、海外治療でも保険の一部金還付の申請ができます。申請には申請書、領収書、診療内容明細書(クリニックが作成)の三つの資料が必要です。最後の治療から2年以内なら申請が可能です。
日本人の方は海外の歯医者にかかることに不安があるかもしれません。また、国民健康保険で守られすぎて、自分の健康は自分で守るものという観念が他国の方と比較して低いのかもしれないですね。ご自分の歯を守るために、半年に1回はクリーニングに通う。ホームケアとプロフェッショナルケアを成功に導いて素敵で健康な将来を手に入れたいものです。(取材日 2014年7月)