(c)Phnom Penh Post
19世紀半ばにイランで創始した宗教、バハイ教のカンボジア初となる礼拝堂がバッタンバン州において建設された。プノンペンポスト紙が報じた。
礼拝堂の建設に携わってきたバハイ教の責任者は、このプロジェクトが正式に公開されたことを喜び、「人種や宗教にかかわらず、すべての人々を歓迎する」と付け加えた。
同氏によると、バハイ・ハウス・オブ・ワーシップと呼ばれるこの礼拝施設は、イスラエルのハイファに拠点を置くバハイコミュニティの最高機関であるユニバーサル・ハウス・オブ・ジャスティスが、バッタンバン州がカンボジア最大のバハイコミュニティを有することから建設に至ったという。
1920年代以来、バッタンバン州においてバハイ教は1万2000人以上の信者をゆるやかに獲得してきた。バハイ教は、19世紀のペルシャ人、バハーウッラーの平和的な教えに従う宗教である。
ダイレクターは、バハーイー・ハウス・オブ・ワーシップは核心で連帯の中心であり、すべての宗教と人類の統一を象徴する神聖な空間であると語った。同氏によると、建設には150万ドルの費用がかかっており、イスラエルにあるバハーウッラーの聖廟の方向、北西に面して祈りが行われるように建築されたという。
デザインをおこなった建築家、Tang Sochet Vitou氏は、バハーイー・ハウス・オブ・ワーシップは、現代のカンボジアにおけるユニークな建築であるとした。施設は9角形を好むバハーイー教の代表的な審美原則を順守しているが、カンボジアの建築家ヴァン・モリヴァンのチャトモック国際会議場を連想させるようなカンボジアの建築様式も反映されている。
ダイレクターは、今後、礼拝堂は老人や孤児を支援する場所を提供するなどのより広範な地域社会プログラムを展開し、子供たちに教育機会を提供することも望んでいると述べた。