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フン・セン首相は、慢性的な腎臓病に罹患しているカンボジアデイリー紙のジャーナリストに2万ドルを寄付した。クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジアデイリー紙に長年勤めている記者サリン・ソエンリット氏は、自身の治療費を調達するために自宅を売却したという事態を受け、首相はカンボジアのジャーナリスト連盟を通じて寄付した。
サリン氏は、10年以上も病気を患っていると述べ、首相からの寄付に感謝をあらわした。同氏は、「2006年から腎不全に苦しんでおり、年々衰弱している。昨年以来、週に2回の透析が必要となっており、毎回80ドルの費用がかかっている」と語る。また、タイの医師から約4万5000ドルの費用がかかる腎臓移植が必要だと診断されている。
フン・セン首相が、高額な治療費を必要とする市民に常に寄付をする訳ではなく、治療費を寄付する基準や経緯、寄付を行う理由については不明だ。
また、サリン氏は現在、カンボジアデイリー紙に20年以上勤務しているものの、体調不良により働くことができない状況から、給料が支払われていないという。労働職業訓練省はすでに彼からの訴えを支持しており、現在プノンペン裁判所において扱われているとされている。