(c)The Cambodia Daily
メコン河における最新の水力発電ダムの計画に関して、河川流域の魚や他の野生生物といった生態系への被害を最小限に抑えるために、環境の保全措置を大幅に改善する必要があると研究者が発表した。カンボジアデイリー紙が伝えた。
5日、ヴィエンチャンで開かれる地域協議プロジェクトの前に、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナムの各国政府が参加しているメコン河委員会(MRC)は、ラオス北部に位置する建設中のパクベンダムに関する報告書を発表した。
報告書よると、魚道(ぎょどう:魚の遡行を助けるための水路)に流れる水量は、推奨される水準の10分の1未満であるという。この魚道には、メコン河に生息する世界最大の淡水魚であるメコンオオナマズが稚魚から成魚となり移動するのに必要なものだ。また、提出された書類の概略通りにダムが設計され、作動すれば、水生生息地に影響を与えるという。
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