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国内で有名だった反政権活動家のケム・レイ氏が、先週の土曜日の朝、プノンペン・モニボン通り沿いのガソリンスタンドに併設されたカフェで銃殺された。
警察は事件から僅か10分程度の後に、現場から遠く離れたイオン近くの寺の前で、ケム氏を撃ったとされる男を逮捕した。警察によれば、男は38歳で、動機についてはケム氏との金銭トラブルだと現地メディアは報道している。
男は、「1年以上も金を貸していたが、戻ってこなかった。ケム氏は人々を助けるために金を借りていた」と供述している。内務省によれば、男はバンテアイミエンチェイ州の出身の農家だという。
事件当初、現場にいてケム氏の後ろに座っていた男性がクメールタイムズ紙に話したところによると、「男がカフェの中に歩いて入ってきて、後ろからケム氏を撃った。2発目はケム氏の正面から撃った」という。
ケム氏の突然の死に市民団体や政府関係者らから哀悼の意が伝えられ、フン・セン首相は自身のフェイスブックで、「この残虐な行いを非難する」と述べた。
ケム氏はフン・セン首相やカンボジア政府をたびたび批判してきており、その危険性について「私はいつか撃たれるかして死ぬだろう。長生きするとは思わないが、生きている間は買収されもしないし、黙らされたりもしない」と語っていた。