(c)Phnom Penh Post
4日、駐韓国のカンボジア大使のスス・ディナ氏が、汚職容疑の事情聴取のためにプノンペンに招集され、汚職防止ユニット(ACU)のイェン・ティン会長は、「大使の逮捕は避けられない」とカンボジアデイリー紙に語った。
3月には6名のACU職員が捜査のために韓国へ渡り、韓国・カンボジア両国の従業員の報告やfacebookユーザーを含む複数のソースからの証言を受け、スス大使に聴取した。イェン会長は、「我々は既に十分な証拠を得ており、目撃者の証言もある。facebookにアップされた苦情やその他の情報も掴んでいる」と語っている。
イェン会長は情報漏えいを防ぐため、詳細は明らかにしていないが、スス大使は間違いなく汚職に関与していると言う。なお、外務省のスポークスマンは「何も知らされていない」と語っている。
スス大使は、1990年代後半に民主主義のための学生運動の一員として注目を浴び、その後、クメール・フロント党でも主要メンバーとして活動し、2006年にノロドム・ラナリット党に入党。2009年に与党のカンボジア人民党へ移党後、外務省次官を経て、2014年に駐韓国大使に任命されている。
大使としての在任中、大使館内で自分の家族を優遇しようとして批判され、論争を巻き起こしていた。また、野党の救国党を避けるため、韓国に住んでいるカンボジア人を警告し、出稼ぎ労働者を国外追放しようと脅迫し、新聞に取り上げられたこともある。