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  • 社会
  • 2016年4月2日
  • カンボジアニュース

カンボジアでの日産車種の販売権を巡って法廷闘争へ[社会]

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(c)Phnom Penh Post

プノンペンポスト紙によると、カンボジアでの日産自動車の独占販売権を巡って、法廷闘争を行うことが明らかになっている。

ナリタ・モーターケア・カンボジア社(Narita Motorcare (Cambodia) Co Ltd、以下:ナリタ)は、2005年にインドシナ半島一帯で日産車種の独占販売権を取得していたデンマークのケア・グループ(Kjaer Group、以下:ケア)からカンボジアでの独占販売権を譲渡されていた。

しかし、2009年にケアの撤退の折、日産自動車の販売権がマレーシアで自動車販売、マーケティング業を営むエダラン・タンチョン・モーター社(Edaran Tan Chong Motor Sdn Bhd、以下:ETCM)に移り、子会社のタンチョン・モーター・カンボジア社( Tan Chong Motor (Cambodia) Pty Ltd、以下タンチョン)が独占販売権を与えられている。

ナリタの関係者は、「2009年3月にケアとナリタとETCMの3社で集まり、カンボジアで販売チャネルを持たないETCMに対して、子会社のタンチョンからナリタへ車両を卸し、引き続きナリタの1社独占で小売業を営むという合意を3社間で締結している」とプノンペンポスト紙に語った。

しかし、昨年、タンチョンがシェムリアップでナリタ保有の日産ショールーム近くにショールームを建設した際に問題が発生した。ETCMの代表者は、ナリタに対してカンボジアでの二社販売への協定を認めるように迫った。ナリタの独占権はプノンペン限定とし、子会社のタンチョンにシェムリアップでの独占販売権を持たせるというものだった。ナリタがこれを拒否すると、タンチョンからナリタへの車両の供給がストップされ、告訴に至った。

ETCM側の弁護士は、「2009年にケアが日産との契約終了時点でナリタが保有するカンボジアでの独占販売権も終了している。日本の日産自動車は全ての権利をETCMとタンチョンへ与えた。」と主張している。証拠もあると言っているとのこと。

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