8月14日、バンテアイ・ミアンチェイ州オチュロフ郡プレイチャン村の住民がタイ軍の侵攻を受けたと報じられた。カンボジアとタイの国境紛争が続く中、過去2日間にわたり住民の家屋が不法占拠されたため、住民は苦悩を表明している。
日本政府は8月15日、カンボジアとタイの国境地域における緊急人道ニーズに対応するため、両国に対して総額180万米ドルの緊急無償資金協力を実施すると発表した。
今回の支援は、両国の緊張緩和と停戦合意の履行促進を目的とした取り組みの一環。国際移住機関(IOM)と国連児童基金(UNICEF)を通じ、生活必需品や一時的避難施設の提供、水・衛生環境の改善、子どもの保護、保健・医療支援などを行う。
内訳は、IOMに100万米ドル(生活必需品、一時的避難施設、保健・医療)、UNICEFに80万米ドル(水・衛生、子どもの保護)を拠出する。
一方、現地ではカンボジアとタイの国境紛争が続いており、8月14日にはカンボジア側バンテイ・ミアンチェイ州オチュロフ郡プレイチャン村の住民が、タイ軍による侵攻を受けたと報じられた。
過去2日間にわたり、住民の家屋が不法占拠される被害も発生しており、住民は苦悩を訴えている。こうした情勢は、日本政府の支援対象となる「国境地域」の不安定な現状を浮き彫りにしている。