投票所で投票後、墨を塗った指を見せるフン・セン首相(右) (c)KT
カンボジアで23日実施された国民議会選挙で、フン・セン首相率いる与党カンボジア人民党(CPP)が圧勝を宣言したことを受け、米政府は一部の対外援助プログラムを一時停止し、民主主義を損ねた個人へのビザ発給を制限すると発表した。クメールタイムズが報じた。
選挙の暫定結果によると、CPPは125議席のうち120議席を獲得する見込み。
米国務省のミラー報道官は、選挙は「自由でも公正でもなかった」として懸念を示し、「当局は選挙前に野党やメディア、市民社会に対し脅しや嫌がらせを繰り返し、同国の憲法の精神と国際社会に対する義務を損なった」と指摘した。