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以前、反体制派で現在はカンボジア与党派のティー・ソワンタ氏と、フン・セン首相の次男のフン・マニット議員が、野党救国党リーダーのケム・ソカー氏に抗議しようと計画していたことが発覚した。
両者のチャット上のやり取りや電話音声の動画が、Youtube上に匿名でリークされた。フェイスブックのチャットは、ティー氏とフン・マニット氏との間のもので、昨年10月まで遡ることができる。
カンボジア人民党によれば、フン・マニット氏が売却したスマートフォンを何者かがハッキングしたことで漏洩したとしている。
ティー氏はかつて、SNSで多くのフォロワーを持つカンボジア救国党の支持者だったが、フン・セン首相ら与党を擁護する発言が多くなり始めたため、人民党のスパイ容疑をかけられた。最終的にティ氏は人民党へ寝返り、救国党批判を始めたという経緯がある。
リークされたチャット上でティー氏は、フン・マニット氏の協力を仰いでおり、「火曜日午後2時に、国連から救国党本部、ケム・ソカーの自宅までデモ行進します。50人の若者にデモ行進とバイクを運転してほしいです」などと話している。
これに対してフン・マニット氏は、「私の仲間は参加させられない。自分の力を隠してはいけない。自分の仲間を参加させ、彼らが自ら参加していることを示すんだ。私の力は必要な時だけのものだ」などと冷静に返信している。
なお、両者はカンボジアデイリー紙の取材に応えていない。
人民党の広報担当官はこの件について、「フン・マニット氏の携帯電話はずいぶん前に売却されたもので、誰かがダウンロードして漏洩させたのだろう。会話は普通のものだ。なぜ気にする必要があるのか」と述べた。
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