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フン・セン首相は11月9日、米国大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の勝利を祝しコメントを発表した。与野党関係者も、この結果に期待しているという。
先週、トランプ立候補を支持したフン・セン首相は、「彼は信頼できるビジネスマンであり、介入外交政策をしないと約束した。またクリントン氏よりもロシアとの戦争を開始する可能性が低いだろう」と述べており、選挙結果に満足している。
11月9日カンボジア時間午後、共和党のトランプ氏が民主党候補ヒラリー・クリントン氏を破り大統領選に勝利したことに対し、フン・セン首相は自身のフェイスブックページで、「勝利したドナルド・トランプ大統領、おめでとう」とコメントをした。
米国市民である閣僚評議会の広報官は、「彼の外交政策における平和への願いは我々と共通であり、トランプの大統領を楽しみにしていた」と述べ、また、「トランプ氏はアメリカファーストに注力しているが、協力関係はより強くなるだろう。オバマ大統領の外交政策により多くの人々が苦しんだ。トランプ氏の外交政策が圧政からの解放を可能にし、第三次世界大戦を行わなせないことを願っている」と付け加えた。
与党であるカンボジア人民党の広報官は、「トランプ氏のビジョンは、カンボジアの様な小さな国に有益だと思われる」と話している。
クリントン候補の支持を打ち出し、7月のフィラデルフィアの民主党全国大会で特別ゲストだった、野党であるカンボジア救国党の党首サム・ランシー氏は、先週、「トランプ氏の短気な性格は世界平和のためは危険だ。トランプ氏とフン・セン首相は民主主義者ではない」とトランプ氏の政治的傾向を叱責した。
しかし、昨日サム氏は、トランプ氏への非難についての質問を拒否し、トランプ氏勝利への祝福を自身のフェイスブックページに投稿している。しかし「米国の外交政策は、安定性と一貫性を確保するため、有能で経験豊富な官僚に依存している。そのため、仮に人権や民主主義、正義と法の支配の尊重に重大な欠点があったとしても、カンボジアに向けた米国の立場と政策に変更はないと思う」と語った。
また昨日トランプ氏を祝福した救国党副党首のケム・ソカー氏は、「我々は常に上院議会で共和党の政治家と良好な関係を保っていた。どんな場合でも、カンボジアと米国の関係は影響を受けることはない」と話す。