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選挙の清廉性に関する最新の国別ランキングで、2013年に行われた国民議会選挙に関し、カンボジアがアジア太平洋地域で最下位、世界では下から数えて10番目だった。
選挙における清廉性プロジェクト(Electoral Integrity Project=EIP)の研究によれば、反体制派への抑圧や選挙人名簿登録の恣意的操作などが課題という。
カンボジアでは与党である人民党が、救国党のサム・ランシー党首やケム・ソカー副党首に対して政治的動機により逮捕状を出したとして非難されている。
独立系選挙監視団体コムフレル(Committee for Free and Fair Elections in Cambodia=COMFREL)の代表は、「人民党はこれまで選挙に際し、自らの強力な資金力だけでなく国家資金や軍、テレビ局などを利用してきた」と語った。
EIPの調査員は、国家選挙委員会(NEC)は透明性のある活動を行っておらず、あまり公正な存在ではないと主張するが、NECのスポークスマンは、「全てが完璧というわけではないが、きたる選挙は前回よりもさらに改善された環境で行われるだろう」と話している。