7月15日の早朝、自由広場にておこなわれた広場解放のための抗議集会で集会参加者と治安部隊が衝突し37人の治安部隊員が負傷した。
これまでの自由広場の解放を求める抗議集会は救国党が主導しておこなってきたものであり、今回の抗議集会も救国党国民議会議員であるムー・ソホー議員が指導したものであった。抗議集会には多くの救国党議員と救国党支持者が参加したが、参加者の一部が治安部隊と衝突し暴動化した。衝突自体は警戒にあたっていた警察部隊が催涙弾などを使用し沈静化を計ったため長引くことはなかったが、多くの負傷者が発生する事態となった。
この衝突を受けて警察は、救国党議員5人の身柄を拘束した。
プノンペン都のロン・ディモン報道官は負傷した治安部隊員について「暴力的な抗議集会によって37人の治安部隊員が負傷した。彼らのうちの幾人かは重体でカルメット病院で手当を受けているが、命にかかわる負傷をしている者もいる」と説明した。また今回の抗議集会に関しても、「彼らは暴力的な集会をおこなうための準備をしていたかもしれない。何故ならば集会参加者は棒を持って集会に参加していた」と説明した。
(写真:CAM PHOTO AGENCY/石川正頼)
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