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労働職業訓練省のイット・ソムヘーン大臣は昨日、サウジアラビア大使との会談の後、サウジアラビアでメイドとして働くためにカンボジア人を送り出すことに消極的だと述べた。クメールタイムズ紙が報じた。
最近、カンボジアの元政府高官がサウジアラビアに違法な手続きでメイドを送り出した事件で有罪判決を受けており、イット大臣は、海外にメイドとして働くカンボジア人に対する多くの虐待事例があるため奨励していないとし、「建設、農業、工業での送り出しを勧めたい」と述べた。
外務国際協力省によると、昨年、海外で働くカンボジア人に対する虐待から約8500人を救出のため送還している。多くはメイドまたは漁師として雇用されていたり、男性と結婚するために人身売買されており、こうした事例は主にマレーシア、中国、ベトナム、タイで発生しているという。
政府は2016年、サウジアラビアとの間で、一般職とメイドに係る労働者の派遣について合意しており、人材派遣会社40社が現地代理店と協力して労働者70人を派遣している。
イット大臣は、「韓国や日本などが高賃金で働くためにカンボジアから労働者を募集している。私はサウジアラビア大使に対して、カンボジアから労働者を引き付けるための最も重要な基準は賃金だと伝えた」と述べた。