(c)The Asean Post
2019年の「世界人材競争力指数」が発表され、カンボジアは107位と昨年より順位を1つ上げた。アセアンポスト紙が報じた。
この指数はスイスに本部を置く人材サービス会社・アデコグループやインシアード(INSEAD)などが、世界125カ国を対象に行った国際調査(Global Talent Competitiveness Index)を基にまとめたもの。人材の育成や獲得、維持について各国をランク付けしている。
1~10位はスイス、シンガポール、米国、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ニュージーランド、英国、ルクセンブルク。日本は前年と変わらず22位、中国は前年の54位から45位に上昇した。ASEAN諸国では、シンガポール2位、マレーシア27位、フィリピン58位、タイ66位、インドネシア67位、ラオス91位、ベトナム92位(ミャンマーは調査対象外)。
このランキングでは、調査に含まれていないミャンマーを除いて、カンボジアはASEAN諸国の中で最下位に位置している。
シンガポールのようなより先進的な国は避けることのできない第4次産業革命(インダストリー4.0)を通過することができるが、農業や縫製業に大きく依存するカンボジアはより困難な課題に直面している。
カンボジアの切り札ともいえる比較的人口の多い若者は、国連人口基金(UNFPA)の最新の統計によると、カンボジアの人口の20.6%は15~24歳で構成されており、国連開発計画(UNDP)カンボジア担当責任者のニック・ベレスフォード氏は、「カンボジアの若者は創造的で起業家精神があり、熱心で適応力と学習力がある」と述べている。
しかし、同指数は、カンボジアの青少年の現状について悲観的な結果を示しており、カンボジアの最も大きな弱点として、才能の成長、職業的および技術的スキル、グローバルな知識スキルにあると指摘している。カンボジアは、才能の成長で111位から119位に、職業上および技術上のスキルでは113位から119位に、グローバルな知識スキルでは113位から117位と前年と比較し下落した。