第一生命はカンボジアへの進出を計画しており、実現するとカンボジアで初めての日系生命保険会社となると、クメールタイムズ紙が報じた。
東南アジアでは、同社は既にベトナム、タイ、インドネシアで営業を行っており、ジャパンタイムズによると、7月末までにプノンペンに駐在員事務所をオープンし、早ければ2018年3月終了の会計年度までに保険商品の販売を予定しているという。
経済財政省の担当責任者は、国内の損害保険と生命保険に成長余地があることに触れ、「成長する保険市場への新規参入を歓迎する」と述べた。
ジャパンタイムズは、保険会社の海外進出について理由を2つ挙げ、1つは日本の高齢化が急速に進み、国内での成長が限られている点。もう1つは、リターン保証のある保険契約の場合、マイナス金利では保険会社が損失を被る可能性がある点だという。
現在、生命保険会社はカンボジア国内で4社のみ。カンボジア保険協会会長のフイ・バタロ氏は、「国の経済成長と共に、保険の重要性について人々の意識が高まった」と述べている。
また、生命保険と損害保険の保険料について同氏は、「2015年には前年度比38%増の8550万ドルだった」と述べ、 今年最初の3ヶ月においては、「損害保険の保険料は、前年度比20.3%増の1680万ドルから2030万ドルに、生命保険では、400万ドルか890万ドルになった」と着実な伸びを指摘した。