シアヌークビルに新たな経済特区「ISI Special Economic Zone(ISI SEZ)」が正式に発足した。このプロジェクトは、ISI GROUPが資本パートナーと協力して推進するもので、面積は800ヘクタール以上に及ぶ。発足式は2025年1月10日に開催され、サイ・サムアル副首相兼土地管理・都市計画・建設大臣やカンボジア投資評議会のチア・ワッティ(Chea Vuthy)事務総長をはじめ、国内外のビジネス関係者が出席した。
チア・ワッティは、ISI SEZがシアヌークビルおよびカンボジア経済の発展に寄与することへの期待を表明した。また、シアヌークビルが国の経済拠点として潜在力を持つ重要な地域であり、政府は民間部門を経済成長の原動力とみなしていると強調した。ISI GROUPは、カンボジア開発評議会の支援を受け、規制の枠組みを整備し、国内外からの投資を誘致する環境を構築していると述べた。
ISI SEZの事業計画の第1段階では、約206ヘクタールの土地に5,000万ドル以上の固定資産投資が行われる。このプロジェクトに関して、ISI GROUPのカン・レン(Kang Leng)会長は、過去の成功を踏まえつつ、先進的なインフラと協力体制を組み込むことで、活気あるビジネス環境と地域社会の発展を目指すと述べた。
現在、登録済みの経済特区52カ所のうち28カ所が稼働しており、835の工場で約20万人の雇用が創出されている。また、商務省の報告によると、経済特区を通じたカンボジアの輸出額は2024年1月から11月の間に54億ドルに達した。