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ロイター通信によると、国際的なマネーロンダリング(資金洗浄)監視組織、金融活動作業部会(FATF)は22日、司法制度に高いレベルの汚職や、金融犯罪における捜査の意思に欠けるとして、カンボジアを「グレー・リスト(非常に脆弱な国)」に追加した。クメールタイムズ紙は報じた。
ロイター通信では、「カンボジアがリストに含まれたことにより、国内外の国際的な金融、投資、もしくは貿易の流れが減速する」と予測し、さらに、「カンボジアに拠点を置く企業や個人は、国際金融システムの利用がより困難になる可能性がある」と指摘した。
金融調査会社メコン・ストラテジック・パートナーズのマネージングパートナー、スティーブン・ヒギンズ氏は、「カンボジア国立銀行(NBC)がカンボジアをグレー・リストから外れるために、必要な改革を実施することに集中しなければならない」と述べた。また、「NBCがやるべきことの多くは、カジノ、不動産業、法執行機関など管轄外なものが多く、政府全体で取り組む必要がある」と付け加えた。
米国国務省による2017年の報告によると、現金ベースのドル化経済、抜け穴の多い国境、カジノに対する緩い監視体制、および公務員の執務能力の限界などの理由により、カンボジアのマネーロンダリング防止体制は、「弱く無効である」と指摘されていた。