(c)Phnom Penh Post
カンボジアに本拠を置くデジタルマイクロファイナンスの新興企業、デジクロ社は、ベンチャーキャピタル事業を行うチョーケース・キャピタル社(本拠地・東京)から30万ドルを調達し、小口資金融資アプリの開発を行う。プノンペンポスト紙が報じた。
小口資金融資アプリ「スピアンローン」を通じて提供されるサービスは、デジクロ社の子会社であるスピアンルイによって開発された。スピアンルイは、カンボジア人向け金融機関比較サイトも運営している。
スピアンルイのCEO、永野雄太氏によると、「インターネットにアクセスできるが、書類・土地担保の不足や銀行のエリア外の遠隔地に居住などを理由に送客後に銀行の審査が通らないという課題があった」と語った。
同社は、融資を受けられなかった返済能力がある潜在顧客へ向けて、書類不要、不動産担保不要、来店不要のアプリによる小口融資事業に転換し、アプリではユーザのスマホからデータを集め、クレジットスコアを算出、ローンを提供する。このアプリにより、借り主は融資期間へ出向かずとも50~1000ドルの小口融資を申し込むことができる。