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中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は2017年、リエル需要の高まりにつれ、為替レートを安定させるため、9億1500万ドルのリエルを経済に投入した。NBCの年次報告書によると、2017年にはUSドルを125回購入し、平均為替レートは1ドル4050リエルだった。
NBCのチア・セレイ総局長は年次会合の席で、「リエルの大量注入は、2016年より11.4%上回っており、経済成長と市場におけるリエル需要の高まりを反映している。追加リエルの54%が商業銀行に、残りは為替業者に送られた」と述べた。
同氏は7月に、「流通の83%が米ドルで、リエルの市場シェアはまだ小さい」と述べていたが、NBCは年次報告書で、今年のドルに対するリエルの交換は10億2000万ドル、12%の増加になると予測している。現地通貨の循環が増せば、中央銀行は多くの金融政策をより効率的に実施することができる。
アクレダ銀行のソー・フォナリー副社長は、「2019年末までに貸出残高の少なくとも10%をリエル保有するというNBCの規制により、リエルの流通はさらに拡大するだろう。アクレダ銀行の貸出金のリエル保有率は5%だ。規制遵守のため、多くの金融機関が融資を増やし、リエルの消費は今後数年間で非常に強くなる」と語った。