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カンボジア国立銀行(NBC)は、越境取引における現地通貨リエルの利用拡大を目指し、米ドルの使用を制限するため、タイとベトナムのカウンターパート機関と協力している。クメールタイムズ紙が報じた。
今週行われた越境での貿易促進のための会議で、NBCのチア・セレイ総局長は、「貿易決済において現地通貨の利用を促進しリエルの地域的な認知度を高めるため、タイ及びベトナムの中央銀行と協力している」と発言。また同氏は、「米ドルはカンボジア経済を支配しており、米ドルに問題が生じればカンボジアも同様の結果を被る。使用通貨を多様化しなければならない」と述べた。
また同氏は、NBCの計画を支援するよう企業へ要求。民間部門が自国通貨を評価しなければ、他国も価値を見出せないとし、リエルを使用しなければ金融政策のコントロールを失うと危惧した。
カンボジア若手起業家協会(YEAC)の新会長であり、物流会社社長のコウ・ペン氏は、「ASEANの経済統合が進む中で、リエルの利用拡大が容易になる。YEACはリエル使用を促進し、加盟メンバーらは従業員の給与支払などをリエルで実施している」と述べた。