カンボジアではフィンテックが急成長を遂げると関係者は確信を示している。プノンペンポスト紙が報じた。
インスパイアASEANのイベントで、モバイル決済プラットフォームのパイペイ(Pi Pay)のトーマス・ポコルニーCEOが、「カンボジアはデジタルサービスの急速な普及に備えている」と発言。ミャンマーを拠点とする送金ベンチャー企業、ウェーブマネー(WaveMoney)のブラッド・ジョーンズCEOも、「カンボジア人の多くは銀行口座を持たないが、これはフィンテック企業の成長を阻害するものではなく、逆に可能性に満ちている」と述べた。
ユーザーのソーシャルグラフによる信用審査サービスを提供し、シンガポールに本拠を置くソフトウェア会社、レンド(Lenddo)の地域セールスダイレクターは、「カンボジア総人口の50%近くが2016年版のスマートフォンを所有しており、カンボジア人はデジタル化の時代を迎えている」と期待。
また、経理ソフトウェア会社バンジ(BanhJi)の創設者であるシム・チャンキリロット氏も、「フィンテックは24億ドル以上の追加融資を追加することによって経済活動を劇的に高めることができる」と語った。
パイペイのポコルニーCEOは、カンボジアの新興市場と課題を障害物ではなく、潜在的な兆候と見なすべきだと強調。また、競争の余地は十分にあるとし、より多くの企業が市場の進化に貢献することを奨励した。