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ローカル企業は“スマート”なテクノロジー使用の強化に向け、インダストリー4.0(日本では第四次産業革命と呼ばれ製造業のデジタル化を目的とする)の使用が促されている。クメールタイムズ紙が報じた。
ドイツ製造企業のボッシュ・レックスロス(Rexroth–Bosch Group)ベトナム支社のゼネラル・マネージャーは、日曜日に行われたイベントで、インダストリー4.0が世界中でいかに使用されているか、カンボジアでどのように実施可能なのか、プレゼンテーションを行った。
同氏は、「インダストリー4.0のコンセプトが製造プロセスに変革をもたらし、消費者への対応力を向上させる可能性がある」と述べ、「カンボジアの産業開発政策2015―2025は、中小企業、海外直接投資を惹きつけ、インダストリー4.0からの恩恵を受けることができる」と付け加えた。
ワールドブリッジ経済特区は、今年初めにはドイツのインサイト・ババリア(Insite Bavaria)社と契約を締結し、国内初のインダストリー4.0の創造に向け実現可能性調査を実施するという。
また同経済特区のCEOは、「中小企業によるインダストリー4.0の利用を支援していく。カンボジアには巨大な未開拓の知的資産があり、ローカルの中小企業を統合した自国のインダストリー4.0が必要だ」と述べた。
しかし、業界関係者からは、カンボジアはインダストリー4.0の準備が整うまで長い時間がかかるという声も挙がっている。障壁として国際基準への専門知識と遵守が欠如しており、更に科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学に関する教育、近代化された輸送と物流も必要だと指摘されている。