カンボジア証券取引委員会(SECC)によると、企業が資金調達を目的として、社債を発行することができるようになる。プノンペンポスト紙が報じた。
SECCの局長は、「会社の株主構造を変えずに資金調達を可能にするため、社債を発行したい企業が数多く存在するだろう。また好金利であれば、社債購入を考える投資家も多くいる。債券の発行希望者は、当局に対し指定書類の提出義務が生じる」と述べた。
SECCによると、担保付債券、保証付き債券および普通債券を含む3種類の社債を制定し、国際的な格付け機関がそれらを評価する。同氏は、「SECCは債券の額面返済能力と利払いを行える能力を確保するため、発行者を厳重に監視する」と付け加えた。
ユアンタ証券の責任者は、「多様化した製品により、低迷している資本市場へ投資家の関心を集められ、また企業にとっては資金調達源の多様化を可能にする。カンボジア政府は国債を持たないが、適切かつ信頼できる信用格付け制度が整っていれば、社債の発行は不可能ではない。またドル化経済により、リエル債ではなく、米ドルでの債券発行が理にかなっている」と地元債券市場の具体的な進展を歓迎した。