(c)Phnom Penh Post
5月9日、カンボジア国立銀行(NBC)とメコン・ビジネス・イニシアチブ(MBI)による、フィンテック・意識フォーラムがプノンペンで開催され、専門家や企業が、業界の課題やチャンス、経験を共有した。
フォーラムで専門家は、「カンボジアのフィンテックは、現在電子マネーの送金のみにとどまっているが、金融サービスの拡大に向けたデジタルプラットフォームの開発・採用に大きな可能性がある」と述べている。
NBCのチア・セレイ総局長は、「銀行口座を持たない人々や農村地域に住む人々により多くの金融商品やサービスを提供するため、フィンテックの開発がカンボジアへ財政の促進に役立つだろう。カンボジアでは、主に送金サービスが利用可能であるが、小規模事業主向けに、ローン申請者向けのオンラインプラットフォームやオンラインソフトウェアなどのサービスを開始すべきだ。我々は、金融サービスの迅速化と低価格化を実現するフィンテックの起業をサポートする。カンボジアの金融システムと経済の透明性を強化するためには、デジタルプラットフォームは重要だ」と述べた。
MBIのディレクターは、「カンボジアが経済成長を促進し、ビジネス効率を向上させるために、より多くの金融技術の開発をするべきだ。カンボジアは人口1600万人で、国の半分以上が25歳未満。調査によると、同国のインターネット利用者は710万人、携帯電話契約数は2,700万人で、フィンテックベンチャーとっては成熟市場である。カンボジアには、3G、4G、携帯電話などの優れた技術があり、新しいビジネスモデルを見つければ、財政問題の解決への大きな助けになる」と述べた。