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  • 経済
  • 2017年2月27日
  • カンボジアニュース

大手マイクロファイナンス機関のプラサック 政府よりロゴ変更の要求を受ける[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 フン・セン首相は演説で、大手マイクロファイナンス機関(MFI)のプラサックはロゴマークを変えなければライセンスを撤回すると発言した。プノンペンポスト紙が報じた。

 プノンペン国際大学で行われた卒業演説でフン・セン首相は、「プラサックにロゴをすぐに変更する必要があると伝えたい」と述べ、それができなければMFIのライセンスを剥奪すると警告した。

 現在、カンボジア政府は商業銀行やMFIを公的機関だと誤認して利用する一般市民に対し、それらのローンが私的機関からの借金であることを認識させるキャンペーンを行っている。これに呼応して1週間前には、最大手商業銀行のアクレダ銀行に対し、経済財政省のロゴに似ていることを理由に同様の要求を行っていた。プラサックの現在のロゴは、カンボジア国立銀行とロゴと似ているため公的機関と誤解される可能性があるとしている。

 カンボジア国立銀行のチア・セレイ総局長はこうした金融機関のロゴ変更が利用者の混乱を招くことについて認めつつ、「公的機関と誤認すれば債務の返済は遵守しなくてよいだろうと考える人々を利用した不正貸付行為を防げる」と語った。



 プラサックは、全国181の支店の標識の変更や、8万枚のATMカードと差し替えなどを進めているが、費用は約100万ドルになると推定しているほか、新しいロゴマークを告知するために広告予算の見直しをなければならない。

 ある商業銀行のCEOは、「カンボジア人の多くは国営機関の標識すら知らないのに誤認のしようもない」と話し、政府の主張がどこまで現実を代表しているかを調査すべきだと主張した。また、同氏は、このような政府の措置は投資家や株主の信頼を損なう可能性があると述べた。

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