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ポイペトの特別経済区(SEZ)は、更なる投資の流入を期待し、電力確保のためタイからの電力輸入を決めた。クメールタイムズ紙が報じた。
ポイぺトPPSEZカンパニーリミテッドは、独系タイ電力大手のBグリム・パワー社との間で、タイからバンテイメンチェイ州までの送電線建設に伴い、約300万ドルの初期投資を行うとの覚書(MOU)を締結し、Bグリム・パワー社は、ポイぺトPPSEZに22キロワットの電力を伝送する12キロメートルの送電線を建設すると発表した。
2月20日の調印式で、ポイぺトPPSEZを所有するプノンペンSEZのリム・チホー会長は、「Bグリムは信頼できる電力会社としてタイでよく知られており、加えて価格も地元プロバイダーに比べて安い。自動車部品や電子部品のような製品の工場を誘致するためには、信頼できる電力が必要だ。Bグリムは特区運営において信頼できる電力会社だ」と述べた。
Bグリム・パワー社の社長は、「初期投資額は少なかったが、将来的にはサブステーションの設置や発電施設の増加により拡大する予定だ。将来は、我々の電力を使ったお客様がさらに増えると信じているが、そのためには産業投資家からの信頼が必要だ」と話した。
ポイぺトSEZは、ポイペト市の中心部から約6㎞東に位置し、カンボジア北西部とタイとの主要国境へのアクセスが良く、面積は65ヘクタール、現在は、11の工場が稼働中で、今年は4つの日系工場が稼働するという。ここで製造された製品のほとんどは、日本や他国に輸出される電子部品だ。
国家最高経済評議会のメイ・カリヤン上級顧問は、「工場向けに安定した電力と十分なインフラを備えていれば、タイに比べて賃金が低いため、外国人投資家はさらに増えるだろう」と付け加えた。