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英国の通商使節団のパットナム団長は11月8日、「EU(欧州連合)脱退により、カンボジアと英国間の貿易・投資関係に影響を与える兆候はなく、カンボジアとの密接な貿易関係を継続する」とフン・セン首相に語った。
6月23日、イギリス国民はEU脱退を決め、国民投票は、英国ポンドを数十年で最低まで低下させ、通貨を含むグローバル市場を乱している。
英国は現在、EUのEBA(Everything but Arms:武器以外の全品目で数量制限なしに無関税輸入を認める制度)に基づき、カンボジア最大の輸出市場の一つで、今年10月、フン・セン首相は、「我々が、まだその貿易協定下で輸出できるか英国と交渉する必要がある。特恵貿易特権を得られるかを知りたい」と話す。
7月に送られたクメール・タイムズ宛の英国大使館からのメールには、「英国が正式にEUを去るまで、既存の取決下で取引を続けるだろう。二国間貿易についてはEU脱退前に決定されるべきで、EUを離れた後でも、オープン取引を維持する。これはFTA [自由貿易協定]にあたる」と述べられていた。
商業省によると、カンボジアと英国間の二国間貿易は、2013年の7億5000万ドルから2014年には8億ドルに増加し、2014年英国への輸出総額は約5600万ドルだった。
商業省の広報官は、この回答について「英国からの申入れは歓迎するが、英国がEU離脱のプロセスを形式化しておらず、正式な貿易協定締結には時間がかかるだろう。少なくともEU離脱にも2年かかる」とクメール・タイムズに語っている。