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アクレダ銀行によると、出稼ぎ労働者と外国に拠点を持つカンボジア人ビジネスパーソンによる今年の外国送金額が、15億ドル以上になると予想されるという。クメールタイムズ紙が報じた。
アクレダ銀行のバイスプレジデント、ソー・フォナリー氏によれば、同行は月平均1万2600回、1億2900万ドル相当の外国からの入金を記録している。
同氏は、「外国からの入金のほとんどは出稼ぎ労働者とビジネスパーソンからで、タイ、マレーシア、韓国、米国、フランス、カナダからの送金だ。より速く便利なインターネットバンキングの利用を勧めたい」と語った。
国際労働機関(ILO)の最近の報告書は、「発展途上国においては、出稼ぎによる外国送金が主要で安定的な収入源になっていることが多い。出稼ぎ労働者の出身である貧困地域の経済発展を後押しするポテンシャルがある」としている。
外国送金市場の高まりは、カンボジア国内の携帯電話送金業者による海外への事業拡大にも影響している。タイ系企業トゥルーマネーも送金事業における国際展開に向けて動いており、出稼ぎ労働者をターゲットにしている。
同社のマーケティングマネージャーによれば、2017年に外国送金事業を開始する。タイへ出稼ぎに来ているカンボジア人労働者が母国へ送金可能になるという。