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国際的な需要が失速して価格が伸び悩んでいる中、今年1月からの9か月間で、カンボジアのゴム輸出が増加している。クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジア農林水産省によれば、9月までのゴム輸出量は前年同期比11%増加の8万2825トンだった。耕作面積も拡大中だ。
カンボジアゴム発展協会の会員は、「ラテックス収穫用の栽培エリアが増大したためであり、今回の輸出量増加には驚いていない」と話す。
ゴムの国際価格は、2011年に1トンあたり4500ドルと頭打ちした後、今年初めには1050ドル以下にまで下落した。世界のゴム生産の70%を占めるベトナム、マレーシア、インドネシア、タイは価格下落を考慮し、輸出量を15%カットしている。
今年3月にカンボジア政府はゴム輸出税に関する政令を公布しており、国際価格がトンあたり1000ドルを下回る場合には輸出業者は税を支払う必要がなく、1000~2000ドルの場合はトンあたり50ドルの課税、それ以上の価格になれば100ドルの課税となる。
コンポンチュナン州のゴム生産会社の社長は、「現在の生産コストはトンあたり1400ドルだが、市場価格は1247ドルで赤字だ。他のASEAN諸国では政府がゴム生産業者を援助しているし、カンボジア政府にも期待したい」と話した。