(c)Phnom Penh Post
カンボジアの大手通信キャリアであるスマートアクシアタへの加入者数が、市場トップのメットフォンに肉薄している。カンボジアの財閥・ロイヤルグループ傘下のセルカードは大きく引き離されて3位だ。プノンペンポスト紙が報じた。
カンボジア電気通信規制機関(TRC)の広報担当者によれば、今年6月時点で1910万人が通信キャリアに加入している。メットフォン加入者数は890万人、スマートは740万人、セルカードは240万人。残る約40万人については、キューピーやシーテル、クーテルに加入している。
同広報担当者によれば、メットフォンは音声通話分野で優勢な一方、スマートはデータ通信分野で業界を牽引しており、スマートフォン利用者の中で最も人気の通信キャリアとなっている。
スマートアクシアタの親会社であるマレーシア系企業アクシアタのグループCFOによれば、スマートの昨年の22%の収益成長はデータ通信事業によるもので、カンボジアのモバイルデータ通信の57%を占めているという。これはメットフォンの約2倍、セルカードの約5倍の数字だ。
プノンペンの携帯ショップのオーナーは、「プロモーションが活発なこともあり、音声通信とデータ通信の両方でスマートが最も人気だ。セルカードは、仕事で利用するビジネスマンに人気」と話している。