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カンボジアの大手マイクロファイナンス機関(MFI)であるプラサックが、市場の信頼を得るため自社の払込資本金額を29百万ドル増加させた。
プラサックCEOのシム・セナチート氏によれば、資本金額を昨年の7200万ドルから今年は1億1000万ドルに増やすことについて、7月中旬にNBCから承認されたという。
これについてシム氏は、「我々の立場がより強力になり、市場からの信頼も増すだろう」と述べた。資本金増額にあたっての資金源については、留保利益から拠出されるという。
今年5月にNBCから公布された省令によれば、預金受入業務を行っているMFIは3000万ドル、他のMFIは150万ドルを積み立てる必要がある。
NBCのチア・セレイ総局長によれば、カンボジアの多くのMFIは小規模なNGOから発展したという経緯が最低所要自己資本金の設定に考慮されているが、現在のMFIの状況は全く異なってきており、銀行セクターの20%を占めるなど急速に成長している。
プラサックCEOのシム氏はこの省令に関して「わが社は規定された積み立て金額を昨年時点でクリアしているので問題ない」としている。
6月時点での同社の貸付残高は8億6300万ドルで、対象は3万2000人以上にのぼる。預金総額が5億6000万ドルで、昨年同期と比べて16%上昇している。