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カンボジアの民間セクターによる、プレミアム香り米統一ブランドの開発キャンペーンが低調だ。
カンボジアコメ協会(Cambodian Rice Federation=CRF)は、市場の専門家や株主らからの助言を受け、今年5月に統一ブランド米の品種名を「アンコール・マリス」と決定した。統一ブランド米の命名は、カンボジアのプレミアム香り米の国際マーケティング強化を目的としていて、品種名は商務省に先月提出された。
しかし、国家規格委員会(National Standards Council=NSC)の副委員長は、「統一ブランド米として命名するのではなく、各ブランドにそれぞれの名前を付けるほうが良い。一つの品種の評判が下がった場合、コメ業界全体に影響が及ぶからだ」と、命名に反対した。また、「アンコール・マリス」という名前についても、必ずしもアンコール・ワット付近で収穫されるわけではないため、消費者に誤解を与えるとして異論を唱えている。
CRF副事務局長のフン・ラック氏は、「統一米ブランド名は、国際市場の拡大とコメ業界の発展のための必要だ。命名に関しても、1年以上の協議の末に決定された」と主張した。
同氏は、「カンボジア米のブランディングに関して誰が決定権を持つかよく知らないが、NSCと農林水産省とこの件に関して話し合い、意見交換をするつもりだ」と述べている。