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カンボジアは7月16日バンコクで、他6か国のASEAN加盟国、タイ、マレーシア、インドネシア、ミャンマー、ベトナム、フィリピン、タイと共に、今後2年間、地域の砂糖産業をサポートし、グローバルな競争力を高めるためのASEAN砂糖同盟(Asean Sugar Alliance=ASA)を形成する合意に達した。
7月19日のミャンマー・タイムズの報道によると、ASAは、1984年にタイで制定された「さとうきび及び砂糖法」に基づき、農家や製粉業者間で収入シェアを行い、また、業界ボードや緊急時資金の制定は、価格ショックや気候変動に対するクッションとなるという。
ASAの前身は、AECの砂糖部門を強化するため、2012年11月 にタイ、フィリピン、インドネシアの3か国で構成されたもので、プノンペン・シュガーのダイレクターは以前クメールタイムズ紙に、「ASEAN加盟国は、各国毎に業界保護のポリシーを持っており、AECが機能しても、特別な貿易特恵を持つ製品として砂糖を扱うことが出来るか分からない」と話していた。
ASEANは人口6億人に対し、年間の砂糖生産量は約1700万トン、消費量は1400万トンで、国際砂糖機関によると、平均して1人当たり年間約23キロの砂糖を消費する。
タイ、インドネシア、フィリピンだけで1500万トンを生産し、一方、カンボジアは約50~60万トンの砂糖を輸入しているが、消費はわずか約10~15万トンで残りは再輸出される。タイはカンボジアの主要輸出国である。