(c)Phnom Penh Post
カンボジアコメ協会(Cambodian Rice Federation=CRF)は、コメの世界大会で3年連続表彰されているカンボジア産のプレミアム・ジャスミンライスを「アンコール・マリス」として名づけ、ブランド米として育てていく予定とプノンペンポスト紙が報じた。
このジャスミンライスは炊き上がると芳醇な香りがする最高級品種で、「名づけに1年以上をかけ吟味した」(CRFの事務局長)が、多くの関係者の期待を背負っている所以か、ロゴやパッケージをどうするのか、英語表記なのかクメール語表記なのか議論をまとめきれていない。
アンコール・マリスがブランド名として商標登録を取れば、有資格の輸出業者だけが取り扱えるようになるなど、商標保護の観点で有効であると言う。CRFの事務局長は「商標保護のために厳格な基準を設定する予定だ」と話している。
しかし、かつてタイ政府がタイ米のプレミアム品種に巨額を投じて広告宣伝をしたように、カンボジアのコメ輸出業者もアンコール・マリスに同様の広告宣伝を望んでいるが、CRFはマーケティング予算を割いていないと指摘する。
前途多難な出発を予感させるアンコール・マリスだが、カンボジアを代表する一大ブランドとするためにも官民協働が欠かせない。