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  • 経済
  • 2016年4月20日
  • カンボジアニュース

世界銀行、強い成長を続けるカンボジア経済の懸念材料[経済]

 カンボジアの経済は、最大の直接投資額を誇る中国が景気減速の影響は数年にとどまった後、衣料品の輸出主導で強い成長を見せるだろうと世界銀行が予測した。

 最新の発表では、カンボジアのGDP成長率は2015年の7%から今年6.9%、来年は6.8%と予測され、世界銀行のエコノミストは非常に高い成長率はまだ続き、中長期的には良い見通しだと話すが、その一方農業部門と建設部門の信用低下を警告している。

 東アジア・太平洋地域担当のチーフエコノミストは、中国からの観光客の伸び率は他国よりも高いものの、成長率は2013年の17.5%から2015年には6.1%と大幅に低下しており、中国の景気減速は観光分野で最もカンボジアにダメージを与えるだろうと話す。

 また別のシニアエコノミストは、輸出の状況は厳しいものの善処しているカンボジアは非常に興味深く、これは米ドルの恩恵を受けているからだろうと話す。また今後、衣料品の輸出は今後数年間成長を維持するだろうと付け加えた。

 一方で同氏は、建設部門の景気減速の監視と農業分野の対応が必要であると話し、建設部門は堅調な見方をされているが、建設承認件数は減少しており、2016年の成長率は陰りを見せるだろう予想した。



 農業分野の成長予測については「非常に緩慢」とし、事実上GDP成長率には全く寄与せず、悪天候と電源の縮小、及び国際的な商品価格のデフレが農業部門を益々減速させると述べ、生産性が高まるのは中期的になるだろうと予測している。

 また、2011年からの銀行融資額の上昇に比べ、預金額や公共投資額に大きなギャップがあること、また投資額が低い国からの援助が遠のいている現状から、政府はより公共投資をすべきだと先出のエコノミストは話すが、政府は2018年の総選挙を控えて新しい税率やインセンティブを導入しないものと考えられ、2018年まで歳入の対GDP比は約17%に立ち往生する可能性が高いと述べている。

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