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今年、ラオス政府がコメ輸出で年間目標値100万トン、という指標を打ち出した。これまでもカンボジア国内外で競争力低下を引き起こしうる障害に見舞われるも、抜本的な克服が未だできておらず、昨年もカンボジア政府のコメ輸出量の100万トンが未達成だった。この発表はカンボジアの新たな脅威となりそうだ。
ラオス政府は、2015年から16年にかけてコメの生産目標として約420万トンを設定している。ラオス国内での消費目的で210万トン、貯蔵目的で4万トン、種苗目的で6万トンの生産も含まれている。達成に向けて、ラオス政府は地元の農家に水稲用で100万ヘクタール、陸稲用で10万ヘクタールの作地面積の増加を奨励している。
これを受け、カンボジアの精米・輸出業界の大手民間企業関係者は「カンボジアの農家は、既にベトナム米との競争にさらされ、さらに、精米にかかる費用や苗の購入にかかる費用の資金不足にという危機に直面している。その上でラオスとの競争にもさらされることになる。コメ業界として、カンボジア政府による迅速な対応を期待しているが、もしなされないのであれば、ここ数年でゆるやかにコメ産業は崩壊に近づくだろう」とクメールタイムズ紙に語った。また、カンボジアとラオスでは、同じ品種のコメを栽培している。