【不動産】
カンボジアの住居形態は、サービスアパート、コンドミニアム、ヴィラ(一軒家)、プテアロベーン(フラット)などがある。サービスアパートは24時間警備のほか、プールやジム、部屋の掃除や洗濯など、ハード面だけでなく、ソフト面も充実している物件が多い。
BKK1で高級サービスアパートメントを展開する和新建設グループのチェニー・チャン氏は、「コンドミニアムを賃貸しようと思ったとき、安全性やプライバシー、アクティビティ、ロケーション、アメニティなど様々な点を気にされてお探しになるかと思います。私達のサービスアパートメントであるザ・ビューは、これ以上無いほどに徹底して利便性を追求しています」と語る。ザ・ビューは、日本人が快適さを感じられる設計はもちろん、フロントデスクには日本語対応が可能なスタッフにより日本式のサービスを提供している。
ホテルをサービスアパートとして提供しているヒマワリホテルのアンドリュー・テイ氏は、「私たちが提供しているのは単なるサービスではないということです。ホテルで時間を過ごすことそのものに、どれだけの価値を感じて貰うかということを大事にしています。その中で大切なのは、何より1人1人に合ったービスを提供できることです。どのお客様に対しても同様のサービスを行うのではなく、例えて言うなら、いわば家族のようなサービスを心がけています」と語った。
CBREのレポートによると、完成したマンションストックの合計が約120%増加。ハイエンドおよびミッドレンジの物件における過飽和の懸念が続いている。
土地や戸建て住宅の購入ができない外国人投資家にとって投資対象の中心はコンドミニアムだが、ローカルの需要も今後は増加してくるだろう。
C&Pのミース氏は、「地価が高いため、人々は戸建住宅からマンションの購入にまもなく変わるでしょう。さらに、戸建住宅は都市から遠く離れており、日々悪化する交通渋滞の中では、移動するだけで長時間を要します。これは今日の人々にとって大きな問題です。したがって、最良の選択は、住宅が職場の近くにあり、通勤に時間をかけない場所にコンドミニアムを購入することです」の語る。
クレアスライフの馬場敦氏は、「カンボジアの不動産は他国と比較し魅力的な条件が揃っていますが、カンボジアの不動産なら何でも良い訳ではありません。購入価格に対して将来性も含めた資産価値が相対的に高いものを選ぶべきです。特に立地は大事ですが、経済成長が著しい国の首都は変化も激しいため、周囲の開発計画の情報などから総合的に立地の良し悪しを判断していくことが必要です」と語る。
政府は2017年、低所得者の生活を改善することを目的として、手頃な価格の住宅建設を推進する政策が策定された。所得税や固定資産税、付加価値税の税制優遇措置、また建設許可や事業免許の承認など、開発者に対するインセンティブを提供している。