2016年02月27日
世界的Jazzギタリストの西藤ヒロノブ氏がThe D22で震災追悼コンサートを行う。西藤氏は、被災地にジャズを届けようというプロジェクト、「ジャズフォー東北(Jazz for Tohoku)」に2011年(第1回)から参加してきた。
The D22は、プノンペンタワー22階にあるホテルと併設されたお洒落なダイニング&バー。様々なイベントの舞台として利用されることもあり、在住日本人にはお馴染みの場所だ。
東日本大震災から5年目の今年、カンボジア在住ピアニスト、メッタレジータ(Metta Legita)氏との協奏による一夜限りのイベントとして、カンボジアからメロディに祈りを重ねて発信する。
<震災追悼コンサート Pray for Japan-Jazz Duo Live>
場所: The D22 (プノンペンタワー22階) 地図はこちら
日時: 2016年3月6日 6:00pm to 9:00pm
料金: 無料
※当日は募金箱を設置。ボランティア団体を通じD22より全額募金する
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ギタリスト 西藤ヒロノブより イベントに寄せるメッセージ
~風化させてはならないこと~
2011年3月11日、、、
東日本大震災から今年で5年の歳月がたちました。
この5年間、深い痛みと悲嘆の中に、今までのあり方を見つめ直す大切な機会をいただいてきたように感じています。
震災をきっかけにそれまでの考えや価値観が全てではなかった事を教えられました。
時は流れ、震災や原発事故は過去のこととして、風化が進んでいるような感じがします。
震災を受けて、多くの日本人は悩み立ち止まり、考え、希望を抱き歩んでいこうとしていますが、一方で、漠然とした不安感をどこかに追いやり、明るい未来とはならなかった安全神話に再び身を寄せていこうという流れもあります。
日本で起きた震災、そしてカンボジアの内戦、状況も規模も全く違いますが、共通していえることに、その悲劇は当事者、被害者でなければわからないということがあります。
そのような意味で、被災者の方々の思いは、はかり知れませんが、ひとつ想像してみると、それは安心を願う心かもしれません。
カンボジアと日本、国籍に関係なく、又被災者とそうでない人にかかわらず、皆が安心できる世界を願い望んでいると思います。
このたびカンボジアから演奏できることをとても嬉しく思います。
平和を望む心が、世界中に広がっていきますように