(c)Phnom Penh Post
今週、ASEAN各国の首脳とロシアの首脳の会談が行われ、カンボジアはロシアと2020年までに二国間での貿易と投資を増やすための8つの案件で正式に締結したとプノンペンポスト紙が報じている。なお、合意内容の詳細は発表されていない。
その中には情報技術協力のためにロシア情報省とロシアのマスメディア、カンボジアの郵便電気通信省の間の覚書も含まれているという。
調印式はロシアのメドヴェージェフ首相とフン・セン首相が両国の代表として立ち合い、メドヴェージェフ首相は、「ロシアは両国の投資と貿易が進むように協力するつもりだ。今年すでに両国間の貿易額は前年同期比で40%増えている。しかし、ロシアのポテンシャルをさらに高い」と述べた。
また、「ロシアはエネルギー施設の建設を得意としており、貨物リフト、ドリル、マイニング機械を供給でき、農業や電気通信分野でも協力できる」と語った。
フン・セン首相も、「両国の観光促進のためにモスクワとプノンペンで直行便を開通させたい」と述べた。
昨年11月、メドヴェージェフ首相が国賓訪問した際に6つの案件で協定を結び、今回さらに二国間貿易協定を打ち出そうとしていた。また、3月には国営のJSCロシア鉄道社、エネルギー関連企業のインターラオ社を含む16社のロシア企業がカンボジアに投資ツアーを行っていた。
しかし、投資会社メコン・ストラテジック・パートナーズのステフォン・ヒギンズ氏によると、「ロシアとカンボジアのそれぞれの経済的なメリットが一致しないため、強い関係に発展することは難しいだろう。ロシアの長所は安価な化石燃料だが、カンボジアの本当の手助けにはならない」と語った。
ロシアとカンボジア間の貿易量は2015年度、前年比16%減の1億1070万ドルだった。