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26日、カンボジア開発評議会(Council for Development of Cambodia=CDC)の発表によると、カンボジアの今年の1-3月期の国内投資額と外国直接投資額の合計で10億ドル強となり、昨年同期の28億ドルから急激に減少しており、政府もこの数値を認めた。
しかし、多くの専門家たちはこの大幅な数値減少は景気が単純に減速しているのではなく、4半期別での計測では大きく数値が振れるためだと見ている。「一般的にCDCの公開する数値は登録されているプロジェクトだけの数値のため、実際の投資総額とは異なる」とアクレダ銀行の責任者がクメールタイムズ紙に語った。
1-3月期の10億ドルの内訳は45件の認可プロジェクトの内、36件の農業案件、3件のアグロインダストリー案件(農業資源を基にした工業)、5件の観光業と1件のインフラプロジェクトで、大部分がカンボジア企業による投資案件で、次いで中国企業、日本企業の案件が占める。
世界銀行の経済予測によると、カンボジアは今年6.9%の成長を見込め、中国経済の減退と農業分野では昨年の干ばつの影響がありながらも、縫製業は依然として強い輸出力を誇り、建設バブルも到来している。インフレ率は2.8%と堅実だ。農業生産量は2005年から年間5.5%成長していたが、2014年は同0.3%減、干ばつ被害のあった2015年は同0.2%減となっている。